数年前に、東京出身の夫婦が、静岡県の沼津市にある漁村・戸田(へだ)に移住をして、地域おこしのため、ホステル&カフェを営んでいるという記事をどこかで目にしました。
地元でもない全く新しい地域に活躍の場を見つけてチャレンジしている姿に興味を持ち、いつか一度行ってみようと思っていました。
本当に三方が山に囲まれた集落

上の写真の中央少し右に見えている集落が戸田(へだ)です。
東京からは全て車だとかえって時間がかかるので、東京→熱海まで新幹線、熱海→戸田(へだ)まではレンタカーで向かいました。
山を登って下って、クネクネ道をひたすら西へ進むこと1時間半程で到着。
だいぶ近づいてきた時、山の下り坂の途中で戸田(へだ)の街並みが現れて、本当に三方が山に、そしてもう一方が海に囲まれていました。ちょうど夕日もキレイで、ついつい車を停めて、写真をパチリ!
見慣れた漁村地域とは色々違う!
まず最初に驚いたのは、港らしき海の真ん中に点々と船が浮いていたこと。

外房育ちの私にとっては、港には防波堤やテトラポットがあって、その内側の守られたエリアの岸壁に船をとめ、ボラートにロープでしっかり固定するもの、というのが当たり前の漁港の風景でした。
私たちは夕方に戸田(へだ)に着いて、夜になってもずっと海の真ん中に船が浮かんでいるのを見て、果たしてここは漁港なのかどうかもわからず、一時休憩しているのかね、こんな遅くに釣りでもしているのかね、不思議だね~などと話していました。
しかしどうやら、この湖のような水溜まりがここの漁港で、浮いている船もそこが定位置の停泊所のようです。
そして、上の写真の対岸に見えるところが戸田(へだ)の海水浴場とのこと(こちら↓)。

砂浜と漁港が一体となっていて、その間に堤防があるわけでもなく、海水浴場のすぐ先に大きな漁船が停まっていたりと、この風景にもまた見慣れないがために大きな違和感を感じました。
さらには、漁港の海水がすごくキレイ!透き通って下まで見えました。

西伊豆地方の海は本当に穏やかなんだなと、外洋に面して波当たりの強い外房育ちには、なんだかとっても新鮮な体験でした。
塩づくり
御宿のおばちゃん達は、みんなでひな祭りの時期に向けて吊るし雛を作っていますが、こちら戸田(へだ)では、1995年から戸田村女性の会で塩作りの活動を開始したそうで、2001年にはNPO法人化され、様々な賞を得ているようです。
女性はどこに行っても元気だし、生きていく力が強いな、と妙なところで感心。



駿河湾の水深20mの海水から作った戸田塩と、水深約400mの海水から作ったアクア戸田塩の両方を購入してみました。水深が深い海水ほど、まろやかな味わいの塩が出来るとのこと。
ひょんなきっかけで訪れた戸田ですが、そのきっかけとなったホステルも夕方には地域外からやってきたであろう若者や外国人などが、1階のカフェ・バーでご飯をしたりお酒を飲んでいました。そこに地域のおじさんもちらほら混じるなど、新たな地域の拠点として皆さんの生活をより豊かにする役割を担っているように見えました。

もっともこの地域では、他に飲食できるお店がほぼ無いということで、隣のセブンイレブンが一番の賑わいを見せていたように思います。
廃墟になってしまっている結構大きめのホテルや旅館、飲食店、カフェ、スナックなども多数見られました。
これからどんな風にこのエリアが変わっていくのか、楽しみにしています。
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