10月23日(日)に行われた、芝浦工業大学建築学科の学生さんと岡野先生による岩和田フィールドワーク第3編となります。
第1・2編については、こちら↓をご覧ください。
岩和田青年館

岩和田の住民にとってはとても大切で身近な場所である「大宮神社」。
初詣から始まり、七五三のお参り、成人のお参り、秋祭りの御神輿もこちらの大宮神社にお鎮まりになっています。お祭りと言えば、岩和田住民にとっては一年のうちで最も大切な行事の一つで、住民同士の強い繋がりを再認識することのできるときです。
その大宮神社の横には昔、児童館があり、私たちが小さい頃はトランポリンをしたり良く遊びに行っていましたが、現在は建物も取り壊されて更地となっています。
また大宮神社に登る手前のエリアも屋外公園となっていて、遊具や砂場があり、こちらにもよく遊びにきていましたが、今はそもそも子供が少ないのもありますが、子供が遊べるようには管理されていない様子です。
その同じエリアに「岩和田青年館」と呼ばれる平屋の古い建物が佇んでおり、この日はこちらを借りて、住民ヒアリングを行いました。
情報格差

今年度の学生さんは2グループに分かれて、それぞれの課題へと取り組みます。
- グループ①:メキシコ記念公園のバリアフリー化と休憩施設提案
- グループ②:岩和田地区における空き施設(旧岩和田小学校、港の倉庫群、漁民アパートなど)の利活用提案
現状の課題を紐解き、地元住民や移住者、訪問者それぞれの人たちの生活や体験にプラスのバリューをもたらすような場所の提案に向け、それぞれが事前に準備した質問と回答をより深めるためのディスカッションが行われました。
そんなやり取りを聞く中で、私にとって一つの大きな気づきがありました。
それはこの狭い岩和田地区の中でも「情報格差」が生じているということ。Wikipediaで定義されている情報格差とは少し異なる観点も含まれるかもしれませんが、例えば、
「もっと新しくて多種多様な本が揃っている図書館がほしい」という声がある一方で、
「移動図書館が利用できるよ」という声もあがる。
折角いいサービスがあるのに知らなければ誰も利用できません。あとでgoogleで「移動図書館 御宿町」と検索してみましたが、適切な情報にはヒット出来ませんでした。果たしてどこにいけばその情報を知ることができるのか、またどうやってその公共サービスを利用できるのか、と謎が深まりました。
これはあくまでも一例に過ぎませんが、そういえば昨年東京と御宿の二拠点生活を始めた頃、どこに行けばこの町の暮らしの情報や楽しそうな場所、楽しそうなイベントや人が集まる場所などを知ることができるのだろう、と思ったものです。

15時にスタートしたインタビューですが、最初は地元住民の皆さんも緊張の面持ちで正座で受け答えをしていましたが、あっという間に2時間程が経過して、途中からは皆んな身を乗り出して白熱しました。
昨年は移住者の方々を中心にインタビューさせていただきましたが、今年はこれからを担う世代の地元住民の方々をメインにディスカッションが出来て、とても実りある時間を過ごさせていただきました。
来年2月頃に行われる発表会、今からとっても楽しみです!
↓ポチポチッ🙏↓


コメント