↑Photo by 小川いずみさん
10月23日(日)に行われた、芝浦工業大学建築学科の学生さんと岡野先生による岩和田フィールドワーク第2編となります。
第1編については、こちら↓をご覧ください。
メキシコ塔

今年のフィールドワークは日曜日のお休みのところ、皆さんに御宿町岩和田までお越しいただきました。そして、御宿町石田町長と全町公園課の伊藤課長にまでお時間を頂戴し、メキシコ塔にまつわる岩和田の歴史について、じっくりとレクチャーをいただくことができました。
学生さんは皆、建築を学んでいるので、岩和田で何か建築・まちづくりの視点から課題はないか、事前に役場へ問い合わせたところ、「メキシコ記念公園のバリアフリー化について」というお題をいただきました。
青々とした網代湾と空、そして御宿町を超えて勝浦市までを見渡せる広々とした眺望を持つメキシコ記念公園。公園に行くには、坂道を車で登っていくと辿り着くのですが、車を駐車してからすぐに、石畳の階段が待ち受けます(↑上の写真参照)。その先にメキシコ塔がそびえ立ち、さらにその先へ行くと素晴らしい景色に辿り着きます(↓こちら)。

しかし、ここに辿り着くまでには階段あり、砂利道ありという状況で、残念ながら「みんなに優しい公園」とはなっていないのです。
バリアフリー+α


バリアフリーの課題を解決すると共に、御宿町の主要な観光スポットの一つとして、さらに魅力をアップさせるにはどうしたらいいか、地域の活性化に繋げるにはどんな要素がプラスであったらいいか等、皆さん、小浦海岸で無邪気にはしゃいでいたのとは打って変わって真剣な眼差しとなりました。
階段の蹴上げを1カ所ずつ計測したり、町長と伊藤課長へ矢継ぎ早に質問をしたりしながら小1時間過ごしました。
お墓や神社の存在

メキシコ塔から山道を5分程下って少し登ったところに東屋があり、こちらからの眺望は山と海に囲まれた民家と集落がよく見えて、こちらはこちらでいいフォトスポットになっています。この休憩所エリアにはまた、手作り風の鳥居と、その先には漁業の神様である恵比寿さまの形をした石などがいくつかご神体として祀られています。後から聞いたところによると、昔から岩和田の漁師たちの妻などが、不漁のときにはここにお祈りにきたようです。
岩和田にはお寺や神社も多いのですが、それ以外にも山道にこういったご神体が所々、祀られていたりします。
今回、学生さんからの質問で、「お墓の近くを通ることに悪い印象はありますか?」というのがありました。またこの東屋に来たときにも、恵比寿様などが祀られているのを見て少し怖い?ような感覚を持ったようでした。
岩和田で生まれ育った私にとっては、お墓や神社はとっても身近な存在で、ご先祖様や神様に見守られながら過ごしている感覚だったため、学生さんの感覚に触れて、むしろ「なるほど、観光客の方々もこのような印象を抱くのかな?」という新たな発見を頂きました。確かに私も東京などで知らない方々が眠るお墓などにはちょっと気味の悪さを感じるし、出来るだけ避けたいといった気持ちになるな。
それ以外にも岩和田には結構な数の防空壕があります。こちらについても、やはり見慣れてしまっている地元住民と訪問者との間では、違った印象があるということに気づかされました。
さてさて、またいつもの通り時間が足りなくなりつつある中、急いで東屋から岩和田の集落へと続く山道を5分10分下って、地元住民の皆様へのインタビュー会場である岩和田青年館へと向かいます。
続きは、第3編へ↓
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