大多喜町は千葉県の南の内陸部に位置する人口8,700人ほどの海なし町です。
古くから城下町として栄えた大多喜町ですが、どこの地方でも抱えている課題、少子高齢化が進んでいるようです。
そんな大多喜町で2013年に閉校した老川小学校を、無印良品/MUJIを展開する良品計画さんが10年間借りて、地域課題の解決を目指し、いろいろと試行錯誤されているとのことで見学してきました。
千葉県夷隅郡に残るたった2つの町

私は小学生の頃、ミニバスケット部に入っていました。
私の通っていた岩和田小学校(2007年に閉校)は1学年20人前後の小さな学校だったため、皆んな、保育園から小学6年生までの9年間はクラス替えもなく、常に同じメンバーで育ちました。
部活の選択など当然できるわけなく、4年生になったら女子は全員ミニバスケット部への参加はマストです。
春には陸上選手として大会へ出場し、夏には水泳選手として大会出場、秋には吹奏楽部員としてコンクールへ出場、そして年間通して厳しい練習に耐えるミニバスケット部がありました。
そんなわけで近隣の市町村には色々な大会やコンクールで出かけていました。
その頃、夷隅群は御宿町、大多喜町以外に、大原町、岬町、夷隅町の5町ありました。
しかし2005年に大原町、岬町、夷隅町が合併し「いすみ市」となってしまったので、それ以降、夷隅群は大多喜町と御宿町の2町です。地図上では離れているけど、同じ群なのはそういった理由からです。
御宿から車で山道を進むこと約30分ほどで大多喜へ到着します。
MUJIによる試み@旧老川小学校


廃校と聞いて驚いたのがこの小学校。
普通、ボロボロに腐った木や骨董品のような什器・家具があるのを想像しますが、この小学校はRC造りで内装も断然キレイ!運営管理者さんが唯一問題視していた課題は、経年劣化によるもの“ではない”雨漏れや諸室のレイアウト計画。。。
まだ竣工して20年ほどしか経っていないとのこと。
建物を作ってから10数年しか、本来の用途である小学校として使用されなかったとは、色んな意味で残念です。
良品計画さんでは2017年よりこの施設を利用して、コワーキングスペースや菓子シェア工房、多目的ホールや会議室のレンタルを行っています。また月に一度、『あおぞら市』を開催し、地域の人と人とがつながる場の創出を行っているそうです。
まとめ
ここの運営管理者さんは、施設の管理だけではなく、週末に行われる近所の駅の清掃活動や地元の農家さん、猟師さんのところへ自ら行って作業を手伝う等、日々、人間関係の構築と新たな企画・取組みを探しまわっていました。
この山の上に建つ広い小学校で、一人黙々と地域のために挑戦する姿が素敵でした。
次回、そんな運営管理者さんが紹介してくれた大多喜の食事処を紹介します。
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